厄年とは?前厄・本厄・後厄の違いと注意点 — 本厄と後厄はどっちが“やばい”か徹底説明

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「2026年、もしかして自分は厄年?」 「最近悪いことが続く……これって本厄のせい? それとも後厄?」

ふとそんな不安がよぎり、スマホを手に取ったあなた。 「厄年」という言葉には、どうしても「災いが降りかかる不吉な年」という怖いイメージがつきまといますよね。しかし、必要以上に恐れることはありません。

実は、厄年で本当に警戒すべきなのは、一般的に恐れられている「本厄」だけではないのです。よく検索される「本厄と後厄、どっちがやばい?」という疑問には、統計や経験則に基づいた意外な真実が隠されています。

厄年は正しく知れば「恐怖の年」ではなく、人生を好転させるための「準備期間」になります。 この完全ガイドを読めば、あなたの漠然とした不安は、今日から「安心」と「前向きな行動」に変わるはずです。

まずは、30秒で終わる「早見表」でご自身やご家族の年齢をチェックしてみましょう。

この記事で分かること
  • 2025年・2026年の最新早見表で、自分が前厄・本厄・後厄のどれに該当するか一目でわかる
  • 本厄と後厄の決定的な違いや、「後厄の方が危ない」と言われる医学的・統計的な理由
  • 転職・結婚・家の購入など、厄年に「やってはいけない」とされる行動の嘘と本当
  • 神社とお寺の違い、初穂料(料金)の相場、服装など、恥をかかないお祓いのマナー
目次

【2025年・2026年版】厄年早見表!男性・女性別の年齢と生まれ年一覧

自分は今年が厄年なのか、それとも来年が厄年なのか。まずはこの表を見て確認してみましょう。

男女別の厄年早見表(数え年)

性別前厄本厄後厄
男性41歳42歳43歳
女性32歳33歳34歳

厄年かどうかを調べる時は、普段使っている年齢ではなく数え年という年齢を使います。数え年については後半で詳しく説明しますが、この早見表は生まれた年を見るだけで分かるようになっているので安心してください。

今は2025年の年末という方も多いと思います。お正月が来ると厄年の年が切り替わるので、2025年の欄だけでなく2026年の欄も一緒に見ておくと準備がしやすくておすすめです。

「満年齢(今の年齢)」とはズレがあるため、以下の表で自分の生まれ年をチェックしてください。

男性の厄年一覧(生まれた年でチェック)

男性の厄年は一生のうちに3回やってきます。その中でも数え年で42歳になるときは大厄(たいやく)と呼ばれていて、一番気をつけたほうがいい年だと言われています。

ちょうど仕事で責任ある立場になったり、体の変化を感じ始めたりする時期と重なるので、無理は禁物です。表の中にある年齢は、すべて数え年の数字になっています。

厄の種類2025年(令和7年)に厄年の人2026年(令和8年)に厄年の人
前厄(厄入りの年)2002年生まれ(平成14年)
1985年生まれ(昭和60年)
1966年生まれ(昭和41年)
2003年生まれ(平成15年)
1986年生まれ(昭和61年)
1967年生まれ(昭和42年)
本厄(一番注意する年)2001年生まれ(平成13年)
1984年生まれ(昭和59年)
1965年生まれ(昭和40年)
2002年生まれ(平成14年)
1985年生まれ(昭和60年)
1966年生まれ(昭和41年)
後厄(厄明けの年)2000年生まれ(平成12年)
1983年生まれ(昭和58年)
1964年生まれ(昭和39年)
2001年生まれ(平成13年)
1984年生まれ(昭和59年)
1965年生まれ(昭和40年)

※男性の大厄(一番大きな厄年)は、1984年生まれ(2025年が対象)と、1985年生まれ(2026年が対象)の方です。

女性の厄年一覧(生まれた年でチェック)

女性の厄年は30代に2回やってくるのが特徴です。30代は結婚や出産、キャリアの変化などライフイベントがたくさんある時期なので、どうしても疲れが出やすくなります。

特に数え年で33歳になるときは大厄(たいやく)と言われ、女性にとって一番大切な節目の年になります。自分の生まれた年がどこにあるか探してみてください。

厄の種類2025年(令和7年)に厄年の人2026年(令和8年)に厄年の人
前厄(厄入りの年)2008年生まれ(平成20年)
1994年生まれ(平成6年)
1990年生まれ(平成2年)
2009年生まれ(平成21年)
1995年生まれ(平成7年)
1991年生まれ(平成3年)
本厄(一番注意する年)2007年生まれ(平成19年)
1993年生まれ(平成5年)
1989年生まれ(平成1年)
2008年生まれ(平成20年)
1994年生まれ(平成6年)
1990年生まれ(平成2年)
後厄(厄明けの年)2006年生まれ(平成18年)
1992年生まれ(平成4年)
1988年生まれ(昭和63年)
2007年生まれ(平成19年)
1993年生まれ(平成5年)
1989年生まれ(平成1年)

※女性の大厄(一番大きな厄年)は、1993年生まれ(2025年が対象)と、1994年生まれ(2026年が対象)の方です。

厄年の年齢の簡単な計算方法(数え年)

厄年の年齢は、普段使っている年齢とは少し違う数え方をします。これを数え年といいます。

計算はとても簡単です。 生まれた時を1歳としてスタートし、そのあとは誕生日ではなく、お正月(1月1日)が来るたびにみんな一斉に年をとるというルールです。

そのため、普段使っている年齢よりも1歳か2歳上の年齢になります。 もっと簡単に計算したい人は、今の自分の年齢を使って以下のどちらかで計算してみてください。

これで出た数字が、上の早見表で探すべきあなたの年齢になります。もしこの数字が厄年の年齢に当てはまっていたら、今年は少しだけ生活を見直して、体を大切にする年にしてみましょう。

そもそも「厄年」とは?意味と由来をわかりやすく解説

「厄年」という文化は、平安時代の『源氏物語』や『延喜式』にも登場するほど古く、1000年以上前から日本人の生活に根付いています。

陰陽道から見る「人生の節目」

厄年の起源は、中国から伝わった「陰陽道(おんみょうどう)」の考え方にあります。

陰陽道では、人の運気やバイオリズムは一定の周期で変化すると考えられており、その変化が激しく、バランスを崩しやすい時期を「厄」と呼びました。

しかし、単に「運が悪い」わけではありません。

昔の人は、「役(やく)=役割」が変わる年として、地域社会や家庭内での責任が重くなる時期を「役年(やくどし)」と呼び、身を清めて慎むべきとした説も有力です。つまり、厄年は「社会的な役割の交代期」でもあるのです。

なぜ「42歳(死に)」「33歳(散々)」と言われるのか?

特に注意すべきとされる「大厄」の年齢には、語呂合わせによる警告の意味も含まれています。

  • 男性42歳: 「死に(42)」に通じ、働き盛りで無理をしがちな時期への警鐘。
  • 女性33歳: 「散々(33)」に通じ、出産や育児などで体に負担がかかりやすい時期。

これらは単なる言葉遊びではなく、当時の平均寿命や生活環境の中で、「この年齢の時に、多くの人が実際に体を壊したり亡くなったりしていた」という、先人たちの膨大な経験則(統計データ)に基づいた知恵なのです。

本厄と後厄はどっちがやばい?前厄を含めた3年間の違いと注意点

厄年になると、どうしても本厄ばかり気になってしまいます。やっぱり本番が一番怖いというイメージがあるからです。でも実は、本当に怖いのは後厄だという声もたくさんあります。

厄年は1年だけで終わるものではありません。前厄、本厄、後厄という3年間のセットでやってきます。これを天気や波のようなものだとイメージしてみてください。それぞれの時期にどんな特徴があるのかを知っておけば、必要以上に怖がることはなくなります。

3年間それぞれの特徴と、本厄と後厄のどちらに気をつけるべきかを見ていきましょう。

1. 前厄(まえやく):変化が始まる予兆の年

前厄は、名前の通り厄入りの前の準備期間です。まだ本格的な嵐は来ていませんが、空に雲が出てきたり、風向きが変わったりするような変化を感じる年になります。

なんとなく体がだるい日が続いたり、今までうまくいっていた人間関係に少しだけズレを感じたりすることがあるかもしれません。これは悪いことではなく、そろそろ調整が必要ですよというサインです。

項目内容
この時期の特徴これから来る忙しい時期に備えて、身の回りを整えるタイミングです。
おすすめの過ごし方本格的な厄年が来る前に、気になっていることを片付けておきましょう。

たとえば健康診断を受けて体のチェックをしたり、部屋の片付けをして不要なものを捨てたりするのがおすすめです。嵐が来る前に家の屋根を修理しておくようなイメージで過ごすと安心です。

2. 本厄(ほんやく):人生で一番忙しくなる変化のピーク

いよいよ本番の年です。この年は人生の中で最もエネルギーを使う時期になります。

男性なら仕事で責任あるポジションを任されたり、女性なら出産や育児、親の介護などが重なったりと、自分ひとりではコントロールできないような大きな変化が訪れやすくなります。

本厄でトラブルが起きやすいのは、運が悪いからというよりも、単純に忙しすぎてキャパシティオーバーになってしまうからです。疲れがたまって注意力が落ち、それがミスや怪我につながることが多いのです。

項目内容
この時期の特徴環境が大きく変わり、精神的にも肉体的にもプレッシャーがかかりやすい時期です。
おすすめの過ごし方この年は新しいことを無理に始めようとせず、今の生活をしっかり守ることを意識してください。

大きな決断や無茶な挑戦は避けて、現状維持で乗り切るのが一番の正解です。攻めるのではなく、守りを固める年だと割り切りましょう。

3. 後厄(あとやく):実は一番危ない?気が緩む反動の年

多くの人が一番油断してしまうのが、この後厄です。厄年が終わったと思って安心しきってしまったときに、思わぬ落とし穴が待っています。

本厄と後厄どっちがやばい?と聞かれたら、経験者の多くが後厄のほうが怖かったと答えることがあります。これには明確な理由があります。

本厄という激流を必死に泳ぎ切ったあと、陸に上がってホッとした瞬間にドッと疲れが出るのと同じです。ずっと張り詰めていた緊張の糸がプツンと切れてしまい、隠れていた病気が表に出たり、気の緩みから事故に遭ったりしやすいのがこの時期なのです。

項目内容
この時期の特徴本厄の疲れが時間差でやってきます。もう大丈夫だと思って無理をすると反動がきます。
おすすめの過ごし方まだ厄は完全に去っていません。病み上がりのリハビリ期間だと考えてください。

急に全速力で走り出すのではなく、少しずつ普段のペースに戻していく慎重さが大切です。

それぞれの年の特徴を天気予報にたとえて表にまとめました。今の自分がどの時期にいるのかを確認して、その時期に合った過ごし方をしてみてください。

厄の種類天気のイメージなぜトラブルが起きる?おすすめの対策
前厄曇り空これから始まる変化に戸惑うからいらない物を捨てて身軽になっておく
本厄台風の直撃忙しすぎて余裕がなくなるから無理をしないで守りに徹する
後厄台風の吹き返し安心しきって油断するから慎重にゆっくり日常へ戻る

厄年は迷信じゃない?医学とデータで見る40代男性・30代女性の体の変化

厄年なんて昔の人が作ったただの迷信でしょ、と笑い飛ばしたくなる気持ちも分かります。でも実は、現代の医学やデータと照らし合わせてみると、厄年の年齢設定はびっくりするほど理にかなっています。

レントゲンや血液検査なんてなかった時代から、昔の人たちは経験だけで人間が体調を崩しやすい時期を正確に見抜いていたのです。ここでは占いやお化けの話ではなく、現実的な体のリスクについて解説します。

男性の42歳前後:社会的責任と身体機能の曲がり角

男性の本厄である数え年の42歳は、今の年齢でいうと40歳から41歳くらいです。この時期は医学的に見ても、体の中でいろいろな変化が起きるタイミングと重なっています。

働き盛りと言われる年代ですが、それは裏を返せば体に一番無理をさせている時期でもあります。具体的にどんなリスクがあるのかを見てみましょう。

気をつけるポイント具体的なリスクと理由
がん年齢への入り口国立がん研究センターのデータを見ると、40代に入ってからがんが見つかる人が増え始めます。特に胃がんや大腸がんなど、お腹まわりの病気のリスクが上がり始めるのがこの時期です。
血管とメタボの悩み若い頃と同じようにお肉や脂っこいものを食べていると危険です。基礎代謝が落ちて内臓脂肪がつきやすくなり、それが高血圧や糖尿病といった生活習慣病の引き金になります。心筋梗塞のような血管の病気にも注意が必要です。
心のストレスがピーク会社では管理職として上司と部下の板挟みになり、家では住宅ローンや子供の学費が重くのしかかる時期です。プレッシャーが一番かかるときなので、体の病気だけでなく心の疲れもたまりやすくなっています。

女性の33歳と37歳前後:ホルモンバランスと環境の変化に注意

女性の大厄である数え年の33歳と37歳は、今の年齢でいうと30代前半から半ばにあたります。この時期は女性ホルモンの分泌量が変わる時期であり、さらに結婚や出産といった大きなライフイベントが重なりやすい時期でもあります。

仕事も家庭も頑張りたい時期ですが、体が悲鳴を上げやすいタイミングでもあることを知っておいてください。

気をつけるポイント具体的なリスクと理由
女性特有の病気30代に入ると、子宮筋腫や子宮内膜症、乳がんや子宮頸がんといった女性特有の病気にかかる人が増えてきます。女性ホルモンのバランスが揺らぎやすくなるので、定期的な検診がとても大切になります。
生活環境の激変妊娠や出産、育児と仕事の両立など、自分のこと以上に家族のために体力を使う場面が増えます。産後のホルモン変化で心が不安定になることもあり、まさに「散々(33)」という語呂合わせの通り、心も体も消耗しやすい時期と言えます。

データも証明している?事故や病気が増えやすい年齢

厚生労働省や警察庁が出している統計データを見てみても、厄年の年齢層はメンタルの不調を訴える人や、交通事故に遭う人の割合が高い傾向にあります。

つまり厄年は、科学的な根拠のない呪いのようなものではありません。

生物学的にも社会的にも、どうしても無理が出やすい時期だからこそ、いつもより丁寧に自分を扱ってあげてくださいという、先人たちが残してくれた統計学的なアドバイスなのです。

厄年にしてはいけないことの嘘と本当!結婚・転職・家の購入はダメなの?

厄年になると、親戚や周りの人から「家を建てるのはやめたほうがいい」とか「新しいことは始めないほうがいい」なんて言われることがあります。そんな話を聞くと、結婚や転職を考えていた人は不安になってしまいますよね。

でも安心してください。結論から言うと、厄年だからといって絶対にやってはいけないことはありません。

ただ、昔からダメだと言われているのには、それなりの理由があります。それは「迷信」というよりも、「生活の知恵」に近いものです。ここでは、みんなが一番気にしている4つの大きなイベントについて、本当に大丈夫なのか、それとも気をつけたほうがいいのかを判定してみました。

気になる4大イベントの判定リスト!結婚・新築・転職・引っ越し

厄年は体調や環境が変わりやすい時期です。大きな決断をするときは、いつもより慎重になる必要があります。ここでは、おすすめできるかどうかを記号で判定しました。

気になる行動判定本当の理由とアドバイス
結婚・入籍問題ありません。むしろおすすめです。
結婚は新しい家族ができるということ。パートナーと支え合うことで、ひとりよりも厄を乗り越えやすくなります。結婚生活のスタートは、新しい家庭の守り神ができるとプラスに考えて大丈夫です。
家の新築・購入少しだけ慎重になりましょう。
家を買うときは大きなローンを組みますよね。働き盛りで無理をしやすい厄年の時期に、大きな借金を背負うのは精神的なプレッシャーになります。健康状態やお金の計画をしっかり確認して、無理がなければ進めても大丈夫です。
転職・独立勢いだけで決めるのは危険です。
厄年の時期は心身ともに疲れやすく、正しい判断ができなくなることがあります。「なんとなく嫌だから辞めたい」という感情的な理由は失敗のもとです。でも、以前から準備していた前向きなキャリアアップなら、恐れずに進んで構いません。
引っ越し基本的には大丈夫です。
引っ越し自体に悪い意味はありません。ただ、荷造りや環境の変化は思った以上に体に負担がかかります。本厄で体調が優れない時期に、無理なスケジュールで動くのだけは避けてください。

逆に厄年に「やると運気が上がること」

厄年は悪いことばかりではありません。実は「悪いものを外に出す(デトックス)」には絶好のタイミングだと言われています。厄払いも兼ねて、こんなことをやってみてはいかがでしょうか。

1. 女性の出産(厄落とし)

昔から、厄年に出産することは「厄の子を産む」と言われていて、とても縁起が良いことだとされています。赤ちゃんが厄を一緒に連れて出て行ってくれる、または赤ちゃんという新しい命が厄を追い払ってくれると考えられているからです。不安にならず、自信を持って出産に臨んでください。

2. 部屋の片付けと断捨離

家の中に溜まった不要なものを捨てるのは、自分についた厄を払うのと同じ効果があると言われています。クローゼットの奥にある着ない服や、使っていない道具を思い切って処分してみましょう。部屋がきれいになると気の流れが良くなり、気分もすっきりします。

3. 人間ドックや健康診断

これが一番現実的で、効果のある厄対策です。厄年は体の曲がり角なので、病気が隠れていることもあります。「せっかくの厄年だから」という理由をつけて、普段は受けないような詳しい検査を受けてみてください。もしそこで何か見つかっても、早期発見できたこと自体が「厄除け」の成功です。

厄年を過ごすための心構え

厄年だからと言って、あれもダメ、これもダメと気にしすぎて、縮こまって生きていく必要はありません。

大切なのは、「やってはいけない」と怖がることではなく、「いつもより石橋を叩いて渡る」という慎重さを持つことです。確認をしっかりして、無理なスケジュールを組まなければ、新しいことを始めても問題ありません。自分を大切にしながら、前向きに過ごしていきましょう。

厄払いに行く時期はいつまで?料金の相場や服装のマナーを徹底解説

なんとなく不安だから、お祓いをして気持ちをスッキリさせたい。そう思ったときに迷うのが、いつ行けばいいのか、いくら包めばいいのかという具体的なマナーですよね。

神社に行けばいいのか、お寺に行けばいいのかも悩みどころです。ここでは、お祓いに行く前に知っておきたい基本のルールをまとめました。これさえ読んでおけば、当日慌てることはありません。

お祓いに行くベストな時期は「お正月」から「節分」まで

お祓いに行くタイミングですが、昔からの決まりではお正月(1月1日)から節分(2月3日頃)までに行くのが良いとされています。

これは昔のカレンダー(旧暦)では、節分の翌日である立春から新しい年が始まると考えられていたからです。新しい年が本格的に始まる前に、前の年の悪いものを払ってしまおうという意味があります。

でも、この時期を過ぎてしまったからといって手遅れなんてことはありません。現代では思い立ったが吉日という考え方が一般的です。自分の誕生日や、年度が変わる4月、あるいはなんだか調子が悪いなと感じたタイミングで行っても大丈夫です。神様や仏様はいつでも受け入れてくれるので安心してください。

神社とお寺どっちに行く?料金(初穂料)の違い一覧表

厄払いは神社でもお寺でも受けることができます。効果に違いはないので、自分が好きな雰囲気の場所や、家から近い場所を選んで構いません。

ただ、呼び方やお金の包み方に少しだけ違いがあります。間違えやすいポイントを表にまとめたので参考にしてください。

知りたい項目神社に行く場合お寺に行く場合
儀式の呼び方厄祓い(やくばらい)
身についた災いを払い清めて元の状態に戻す儀式
厄除け(やくよけ)
悪いものが寄ってこないように仏様に守ってもらう儀式
お金の包み方のし袋の表書きは
「初穂料(はつほりょう)」
のし袋の表書きは
「お布施(おふせ)」または「祈祷料」
料金の相場5,000円から10,000円くらい5,000円から10,000円くらい
お参りの作法二回おじぎ、二回拍手、一回おじぎ静かに手を合わせる(一回おじぎ)
※お寺では手は叩きません

お金を包むときは、紅白の蝶結びの水引がついたのし袋を使います。中に入れるお金は、できれば新札を用意するのが理想ですが、なければなるべく綺麗なお札を選んで入れてください。

恥をかかないための服装マナー

お祓いを受けるときの服装に厳しい決まりはありませんが、神様や仏様にお願いをする場なので、失礼のない格好を心がけるのがマナーです。ジャージやサンダル、ダメージジーンズなどは避けたほうが無難です。

男性の服装

スーツで行くのが一番間違いありません。もし私服で行く場合は、ジャケットを羽織り、襟付きのシャツを着るなど、少しかしこまった格好を意識してください。短パンやサンダルはNGです。

女性の服装

派手すぎない落ち着いた色の服を選びましょう。過度な肌の露出は控えてください。スカートを履く場合は、素足ではなくストッキングやタイツを履くのがマナーです。冬場は足元が冷えるので、防寒対策もしっかりしていきましょう。

忙しくて行けないときは?郵送やお守りでも大丈夫

仕事が忙しくて神社に行けない、体調が悪くて外出が難しいという人もいると思います。そんなときは無理をして行く必要はありません。現地に行かなくてもできる厄対策があります。

郵送でご祈祷をお願いする(郵送祈祷)

最近では多くの神社やお寺が、郵送でのご祈祷を受け付けています。公式サイトから申し込むと、神職さんが自分の代わりに祈祷をしてくれて、後日お札やお守りを自宅に送ってくれます。効果は直接行ったときと同じです。

厄除けのお守りを持つ

祈祷を受けなくても、近くの神社でお守りを買って身につけるだけでも十分な心の支えになります。カバンや財布など、普段持ち歩くものにつけておきましょう。

長いもの・七色のものを身につける

昔からの言い伝えで、厄年の人には長いものや七色のものを贈ると良いとされています。長いものは長生きに通じるとされ、また蛇のようにとぐろを巻いて厄を締め出し、命を守ってくれるという意味があるからです。

男性ならベルトやネクタイ、女性ならネックレスやスカーフなどがおすすめです。これらを普段から身につけておくことで、お守りの代わりになります。

まとめ:厄年は悪い年じゃない!自分をいたわるメンテナンス期間

厄年は決して「不吉な年」ではなく、長く走り続けるための「人生のメンテナンス期間」です。

まずは早見表で、自分が2025年・2026年のどの時期に当てはまるかを確認してみてください。本厄の変化も、後厄の油断も、あらかじめ知っておけば怖くありません。医学的にも体の曲がり角と言われる時期だからこそ、無理をせず、健康診断やお部屋の片付けで心身を整えるチャンスだと捉えましょう。

「やってはいけない」と縮こまる必要はありません。いつもより少しだけ慎重に、そして自分を大切に扱ってあげる。そんな優しい気持ちで過ごせば、厄明けには一回り成長した新しい自分に出会えるはずです。?

厄年についてよくある質問Q&A

記事を読んでも、まだちょっと気になることや、細かい疑問が残っているかもしれません。

「お祓いは喪中の時でも行っていいの?」「厄年の人と一緒にいると厄がうつるって本当?」など、多くの人が実際に悩むポイントをQ&A形式でまとめました。

厄年は本当に悪いことが起きるの?

必ずしも悪いことが起きるわけではありません。厄年は変化が多い時期で、注意を促す意味があります。むしろ、この時期に健康や生活を見直すことで、より良い方向に進む人も多いです。

厄除けは絶対に受けたほうがいいですか?

強制ではありませんが、多くの人が心を整える目的で受けています。神社で祈祷を受けることで安心感が生まれ、前向きな気持ちで一年を過ごすきっかけになります。

厄年の乗り越え方のコツは?

焦らず、健康・人間関係・仕事のバランスを整えることです。無理をせず、自分を大切にする時間を持つ。それが、厄を遠ざける一番の方法です。

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この記事を書いた人

知らないことや気になったことなど
ネットで色んなことを知ることが好きです。
気になるままに調べたことを紹介します。

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