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「婿養子に来てくれない?」 彼女やご両親からそう言われて、どうしようか悩んでいませんか。 もしくは、もう婿養子として頑張っていて、つらくてつい検索してしまったのかもしれませんね。

先に言ってしまうと、婿養子の仕組みをよく知らないまま引き受けてしまうと、あとで「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。

でも逆に、ちゃんとしたルールやメリットを知っておけば、お金や将来の面でとても有利な選択になることもあります。

この記事では、気持ちの面での悩みだけじゃなくて、法律や相続、もし別れることになったらどうなるかといった現実的な話も説明します。 あなたが後悔しない選択ができるように大事なポイントを一緒に見ていきましょう。

この記事で分かること
  • 「名字を変えるだけ(婿入り)」と「法律上の親子(婿養子)」の違い
  • 離婚しても縁が切れない、義実家の借金を背負うなど、知っておくべきリスク
  • 実家と義実家の両方から財産をもらえるなど、婿養子だけのメリット
  • 後悔ゼロで決断するために、家族と話し合うべき4つの具体的なチェック項目
目次

婿養子と婿入りは何が違う?実はまったく別のものです

婿養子と婿入り。 このふたつの言葉は同じような意味で使われがちですが、実は中身を見てみるとまったくの別物です。ここをあいまいにしたまま話を進めてしまうと、あとになって取り返しがつかないことになるかもしれません。

一番大きな違いは、奥さんのご両親と法的な親子になるかどうかです。 単に奥さんの名字を名乗るだけなのか、それとも法律上もしっかりと親子としての契約を結ぶのか。それによって、あなたにかかってくる責任やもらえるお金の権利が天と地ほど変わってきます。

まずは自分がどちらを求められているのか、しっかりと確認しておきましょう。

名字が変わるだけの「婿入り」とは

一般的に婿入りと呼ばれるものの多くは、婚姻届を出すときに奥さんの名字を選んだ状態のことをいいます。

これはあくまで夫婦の間で名字をどうするかという話なので、奥さんのご両親とあなたが法的な親子になるわけではありません。書類上は他人同士のままなので、ご両親に対する法的な責任も発生しませんし、逆に言うとご両親の財産を受け継ぐ権利もありません。

親子として縁組をする「婿養子」とは

一方で婿養子というのは、結婚の手続きにプラスして、奥さんのご両親と養子縁組という契約を結ぶことをいいます。

これを行うと、あなたは奥さんの夫であると同時に、ご両親の息子としても扱われるようになります。実の子供と同じ扱いになるので、将来ご両親の財産をもらう権利が生まれますが、そのぶん介護や面倒を見る義務も強く発生します。

大きな違いはここ!5つのチェックポイント

ふたつの違いをわかりやすく整理しました。ご自身がどちらのケースに当てはまるか、見比べてみてください。

1. どんな手続きをするか

  • 婿入り 役所に婚姻届を出すだけです。そのときに奥さんの氏(名字)を選びます。
  • 婿養子 婚姻届だけでなく、養子縁組届という書類も一緒に提出します。

2. 義理のご両親との関係

  • 婿入り あくまで奥さんのご両親という関係です。法律上は親族(姻族)ですが、親子ではありません。
  • 婿養子 法律上の親子になります。実のお父さんお母さんと変わらない、強い結びつきが生まれます。

3. ご両親を支える義務

  • 婿入り 基本的にはありません。人としてのお手伝いは必要かもしれませんが、法律で強制されるものではありません。
  • 婿養子 実の子供と同じように、ご両親を扶養する義務があります。生活費の援助や介護などが必要になったときは、責任を持って支えなければなりません。

4. 将来の遺産相続

  • 婿入り ご両親が亡くなったとき、あなたに財産をもらう権利はありません。
  • 婿養子 実の子供と同じ権利があります。奥さんと同等の立場で遺産を受け継ぐことができます。

5. もし離婚することになったら

  • 婿入り 離婚届を出せば手続きは完了です。他人同士に戻れます。
  • 婿養子 ここが一番大変なところです。離婚届を出すだけでは、ご両親との親子関係は切れません。離婚届とは別に、離縁届という書類をご両親に書いてもらう必要があります。もしご両親が納得してくれなければ、裁判が必要になることもあります。

よくある勘違いに気をつけて!

家を継いでほしい、跡取りになってほしい。 そんなふうに言われている場合は、名字を変えるだけの婿入りではなく、法的な責任が発生する婿養子を求められていることがほとんどです。

養子縁組をすると、実の息子としての重い責任を背負うことになりますし、一度なると簡単には抜け出せません。なんとなくのイメージで決めてしまわずに、相手のご家族がどちらを望んでいるのかを最初にはっきりさせておくことが大切です。

婿養子はつらいからやめとけと言われる5つの理由と現実

実際に婿養子として生活している先輩たちが感じている、リアルな悩みについてお話しします。

法律やお金のこと以上に毎日の生活で感じるストレスが積み重なって、もう無理だと音を上げてしまう人が多いんです。どうして婿養子はやめとけと言われるのか、その心のうちはどのようなものなのでしょうか。

1. 家庭内での立場が一番下になってしまう

婿養子に入ったその日から、家の中での順位がはっきりと決まってしまうことがあります。

お義父さんとお義母さんが一番偉くて、次に奥さん、その次に子供たち。そして一番下が自分。悲しいことですが、ペットよりも扱いが下だと感じてしまう人さえいます。

まるで家や家業を維持するための労働力としてしか見られていなかったり、ただ跡継ぎを残すためだけに来た人のように扱われたりすることもあります。家族みんなでご飯を食べているときも、自分だけ話に入れないような疎外感を感じて、ずっとお客さんのような気分が抜けない。そんな孤独に耐えられなくなって、心を病んでしまう男性も少なくありません。

2. 自分の実家に帰りたくても帰れない空気がある

結婚前は、いつでも自分の実家に帰っていいからねと言われていたのに、いざ結婚してみると全然話が違うということがよくあります。

お盆やお正月といった長期休みは、必ず奥さんの実家優先で、自分の親に会いに行く隙がありません。もし自分の親が病気になったとしても、こちらの家の手伝いを優先してほしいという無言の圧力をかけられることもあります。

結果として、自分の両親とはほとんど連絡が取れなくなってしまい、最期のお別れにも間に合わなかったという悲しい後悔をしている人もいます。

3. 家の中なのに監視されているようで気が休まらない

奥さんのご両親と一緒に住んでいる場合、プライベートな空間や時間はほとんどないと思ったほうがいいかもしれません。特に地方の昔ながらの家だと、その傾向は強くなります。

仕事が休みで少し遅くまで寝ているだけで、だらしないと言われてしまったり、自分のお金で趣味のものを買っただけなのに、誰のお金で生活できているんだと嫌味を言われたりすることもあります。

自分の家のはずなのに、常に誰かの顔色をうかがって生活しなければならない。そんな息苦しさが毎日続くと、精神的に追い詰められてしまいます。

4. 頼りの妻が味方になってくれず孤立してしまう

婿養子にとって一番つらいのは、愛する奥さんが自分の味方をしてくれないことかもしれません。

奥さんにとっては、お義父さんもお義母さんも実の親です。だから何かトラブルがあったときに、どうしても親の肩を持ってしまいがちです。夫婦喧嘩になったとしても、奥さんとご両親の3人が結託して、自分だけが責められるという構図になってしまいます。

家の中で唯一の味方だと思っていた奥さんが敵に回ってしまうと、もう逃げ場がありません。この孤独感が「婿養子はやめとけ」と言われる一番大きな理由です。

5. 親戚中からの期待が重すぎてプレッシャーになる

跡取りが来てくれて本当によかった、これで安泰だ。 親戚の人たちからそう言われると、最初は歓迎されているようで嬉しくなるかもしれません。でもその言葉は、じわじわと重いプレッシャーに変わっていきます。

親戚が集まる行事では、一番下の席に座ってお酒を注いで回らなければいけなかったり、地域の行事や面倒な役回りをすべて押し付けられたりすることもあります。

もし家業がうまくいかなかったり、何かトラブルがあったりすると、すべて婿であるあなたの責任にされてしまうこともあります。期待という名の重圧に耐え切れず、逃げ出したくなってしまう人も多いのが現実です。

感情論では済まないお金と法律の怖い話

気持ちの面でのつらさは、自分の我慢次第でなんとかなることもあるかもしれません。でも、法律やお金の問題はそうはいきません。仕組みを知らないまま契約してしまうと、取り返しがつかないことになるリスクがあります。

ちょっと怖い話になりますが、自分の身を守るために必ず知っておいてほしいことを3つにまとめました。

1.離婚しても他人には戻れない?養子縁組の怖さと手続きのルール

これが婿養子における一番のリスクと言ってもいいかもしれません。

普通の結婚なら、もしうまくいかなくなって別れることになっても、役所に離婚届を出せばそれで終わりです。法的にはきれいさっぱり他人同士に戻れますよね。

でも婿養子の場合は、そう簡単にはいきません。 なぜなら、奥さんとの結婚という契約と、ご両親との養子縁組という契約は、中身がまったく別のものだからです。

ここがとても大事なポイントなのですが、婿養子をやめて元の他人にもどるためには、2つの手続きをしなければいけません。

縁を切るための2つの書類

どちらか片方だけでは完全に終わらせることができないので、それぞれの違いを見てみましょう。

  • 離婚届 奥さんとの夫婦関係を終わらせるための書類です。これを出すと、奥さんとは他人になります。
  • 離縁届 ご両親との親子関係を終わらせるための書類です。これを出すと、ご両親との親子関係がなくなります。

もし離縁届を出し忘れてしまったら

離婚届だけ出して、離縁届を出し忘れてしまう人が意外と多いのですが、こうなると大変なことになります。

奥さんとは他人になれたのに、元奥さんのご両親とは法的な親子のままという、とても奇妙な状態が続いてしまうのです。

この状態だと、法律上はまだ息子なので、元奥さんのご両親の介護をする義務が残ってしまいます。さらに将来、そのご両親が亡くなったときに、元奥さんの兄弟として遺産相続の話に巻き込まれてトラブルになることもあります。

もう関係ないはずの人たちなのに、一生関わり続けなければいけないなんて怖すぎますよね。

相手がハンコを押してくれない泥沼ケース

もっと怖いのは、相手が離縁届にハンコを押してくれないケースです。

離婚することは認めるけど、跡取りとしての縁は切らせない。 そんなふうに言われて拒否されてしまったら、ただの話し合いでは解決できません。

そうなると、家庭裁判所に申し立てをして、調停や裁判で縁を切るための手続きをしなければならなくなります。お金も時間もかかりますし、精神的にもボロボロになってしまいます。

これだけは覚えておいて! 婿養子は結婚するときよりも「別れるとき」のほうが何倍も大変なんです。普通の離婚届だけじゃ終わらないってこと、絶対に忘れないでくださいね。

2.お金持ちの家でも油断できない!借金や連帯保証人になるリスク

資産家の家だから将来はお金に困らないはず。 そう思って婿養子を決める人も多いかもしれませんね。でも、ここにも実は大きな落とし穴があります。

養子になるということは、家や預金などのプラスの財産をもらう権利ができるのと同時にマイナスの財産も引き継ぐということです。

相続は「プラスの財産」と「借金」がセットです

婿養子として養子縁組をすると、法律上、あなたは実の息子と同じ立場になります。つまり、将来お義父さんやお義母さんの財産を受け継ぐ権利が生まれます。

ただし、相続は都合のいいものだけを選べるわけではありません。

  • プラスの財産: 預金、土地、建物、株式など
  • マイナスの財産: 借金、ローンの残高、連帯保証人の地位など

このプラスとマイナスがすべてセットでついてきます。

隠された借金があるケースに注意

ぱっと見は立派な家に住んでいて羽振りもよさそうに見えても、内情は火の車というケースは珍しくありません。特に、お義父さんが会社を経営している場合、その会社が多額の借金を抱えていることもあります。

養子に入ってから、実はご両親に隠れた負債があることがわかっても、もうあとには引けません。知らぬ間に、その借金をあなたが背負うことになるのです。

特に怖いのは「連帯保証人」のリスクです。もし、借金の連帯保証人にさせられてしまったら大変です。

連帯保証人というのは、もし借りた人がが借金を返せなくなった場合、あなたが代わりに全額を返済しなければならないという非常に重い責任です。

連帯保証人の地位は、借金と同じように相続の対象になります。家業がうまくいかなくなってしまった場合、その借金返済の義務が、あなたに一生涯のしかかってくるかもしれません。

相続というのは、あなたにとって良いものばかりではありません。マイナスのリスクがないか事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

3.親が4人になる現実!逃げられないダブル介護と扶養義務

婿養子になると親が増えるという話を聞いたことはありませんか?これは冗談ではなく、あなたが法律上の義務を負う相手が本当に増えるということです。

養子縁組をしても、実のお父さん、お母さんとの親子関係は切れません。それにプラスして、奥さんのお義父さん、お義母さんとも法律上の親子になります。

つまり、あなたは合計で4人の親に対して子供としての責任を持つことになります。

扶養義務が発生する4人の親

法律で「扶養義務」というのは、子供が親の生活を助ける責任があるということです。金銭的な援助や介護が必要になったときに面倒を見る義務が含まれます。

婿養子になった場合、この義務が発生する人は以下の通りです。

  • あなたのご両親(実の父、実の母)
  • 奥さんのご両親(義理の父、義理の母)

4人分の介護が同時にのしかかるリスク

親がご高齢になれば、もちろん介護の問題が出てきます。もし4人の親が同じ時期に介護や金銭的なサポートが必要になったら、あなたの生活はどうなるでしょうか。

4人分の介護が必要になると、あなたの生活には次のような負担が一気にのしかかります。

  1. 時間的な負担: 病院への付き添い、介護施設とのやり取り、在宅介護の手伝いなど。自分の仕事や自由な時間がほとんどなくなってしまう可能性があります。
  2. 経済的な負担: 介護費用、医療費、生活費の援助など。自分の子供の教育費や住宅ローンでお金がかかる時期に、大きな出費が重なるかもしれません。
  3. 精神的な負担: 4つの家族間、親族間で介護の方針について意見が食い違い、板挟みになってしまうこともあります。

少子高齢化が進む今の時代、ただでさえ介護の負担は重くなっています。婿養子という選択は、あなたが4人分の「親の面倒を見る計画」を立てるということでもあります。自分の生活や家族の未来をしっかり守るために、4人の親の健康状態や資産状況、将来の介護プランを結婚前に話し合って確認しておくことがとても大切です。

婿養子にはメリットもたくさん!人生を有利に進める3つの特権

ここまで、婿養子のデメリットやリスクについて詳しく見てきましたが、もちろん良いことばかりの「勝ち組パターン」も存在します。賢く立ち回ることができれば、一般的な方法では手に入れられないような、大きなメリットを手に入れることができるんです。

この特権こそが婿養子という選択を前向きに検討する大きな理由になります。

1. 実家と義実家の両方から財産を受け継げる「二重相続」の権利

これが婿養子の一番大きな経済的なメリットかもしれません。

婿養子として養子縁組を結ぶと、法律上は奥さんのご両親の「実の子供」と同じ扱いになります。もちろん、あなた自身の親との親子関係も切れるわけではありません。

つまり、あなたは実家と義実家の両方から、平等に遺産をもらう権利を持つことができるのです。

昔の慣習では「婿に行ったから実家の遺産は諦めろ」なんて言われることもありましたが、法律にはそんなルールはありません。もし両家がどちらも資産家だった場合、普通の結婚ではありえないほど、大きな財産を受け継げるチャンスがあります。両家から資産を引き継ぐことができるのは、婿養子だけの特別な権利です。

2. 相続税が安くなる!資産家にとってあなたは「救世主」

資産家のご家庭にとって、婿養子は非常に歓迎される存在になります。その理由は、相続税を安くできるという大きなメリットがあるからです。

日本では、財産を相続するときに「基礎控除」という、税金がかからない枠が設けられています。この基礎控除の金額は、「法定相続人の数」が増えるほど高くなる仕組みになっています。

あなたが養子に入ると、法定相続人(法律で認められた相続人)が一人増えることになります。そうすると、その分だけ相続税の非課税枠が広がり、最終的に支払う税金を減らすことができるのです。

このような理由から資産を持つご両親は、あなたを単なる家族としてだけでなく、「家のお金をしっかり守ってくれる存在」としても見てくれます。この節税対策というメリットを理解した上で話が進めば、あなたへの待遇も良くなるはずです。

3. 家業を継いで社長になれる「事業承継」という近道

一から会社を立ち上げて成功させるのは、とても大変なことです。何年かかるか分かりませんし、途中で諦めてしまう人も多いでしょう。

しかし、婿養子として家業を継ぐ場合、あなたは「すでに軌道に乗っている会社の二代目社長」という地位をいきなり手に入れることになります。

  • お客様の基盤: すでに長年培ってきた顧客や取引先がいます。
  • 資金力: 会社の資産や、事業を動かすための資金があります。
  • 信用: 地域や業界での信頼をそのまま引き継げます。

これは、起業をゼロから始めるよりも圧倒的に有利なスタート地点です。もしあなたが経営者になりたいという野心を持っているなら、婿養子は最短でその夢を叶えるショートカットになります。有名な大企業の中にも、婿養子が手腕を振るって会社をさらに大きくした成功例はたくさんあります。

婿養子の後悔を防ぐ!入籍前に必ず確認すべき4つの重要事項

「こんなはずじゃなかった」と後悔する人は、実はみんな結婚前に大事な話を避けてしまっています。

大好きなパートナーのためとはいえ、婿養子になるということは、あなたの人生にとても大きな責任と義務が増えるということです。一度、用紙にハンコを押して役所に提出しまうと、後から「やっぱり条件を変えてほしい」というのは、ほぼ不可能になってしまいます。

これからお伝えする4つのことは、話しにくい内容かもしれません。でも、あなたとご家族みんながこれからずっと幸せに暮らしていくための、一番大切な土台作りだと考えて、勇気を出して確認してみてくださいね。

1. 義実家の財産状況をすべて開示してもらう

婿養子として家を継ぐということは、その家の経済的な責任も負うということです。ですから、ご両親に対して「家の資産状況をすべて見せてほしい」と伝える権利があります。

お金の話はデリケートですが、ここをあいまいにすると将来の破綻につながります。特に確認してほしいのは、以下の3点です。

  • 借金はいくらあるか? 住宅ローンや事業のための借金など、総額を把握しておきましょう。
  • 不動産の名義は誰になっているか? 所有権が誰にあるのか、将来あなたに名義変更される予定があるのかを確認します。
  • 連帯保証人になっていないか? お義父さんが誰かの借金の連帯保証人になっていないかを確認してください。もし借金があるのに、これらの情報を見せてくれない家は大きな問題を抱えている可能性が高いです。無理に話を進めず、一旦立ち止まって断ることも大切です。

2. 同居の条件について明確に交渉する

婿養子になった後にストレスが溜まる最大の原因の一つが「完全同居」です。どんなに優しいご両親でも、四六時中一緒にいると、お互いに気を遣いすぎて疲れてしまいます。

もし、ご両親から同居を求められたら、できる限り以下のような条件で交渉してみましょう。

  • 敷地内別居 同じ敷地内に別の家を建てるか、別の棟に住む。生活空間が分かれるだけで、プライバシーが守れます。
  • 近居 車で10分圏内など、「スープの冷めない距離」で別の家に住む。すぐに駆けつけられる距離を保ちつつ、適度な距離感を保てます。

この「適度な距離感」こそが、良好で長く続く関係を保つ秘訣です。

3. 妻との間で「絶対的な防衛協定」を結ぶ

婿養子の生活で一番つらくなるのは、奥さんがあなたの味方をしてくれない時です。奥さんにとって、ご両親は実の親ですから、つい親の意見を優先しがちです。

そうならないために、結婚前に奥さんと二人きりで、真剣にこの質問をしてみてください。

「もしご両親と僕が対立してしまったら、君は僕の味方をしてくれるか?」

この質問に対して、「親の言うことは絶対だから、あなたが我慢して」とか「私が間に入るから大丈夫」などと口ごもるようであれば、婿養子に行くのは大変危険です。

夫婦はどんな時も最小単位のチームでなければなりません。奥さんが「私はあなたを絶対的に守る」と確約してくれて初めて、安心して養子縁組という大きな契約を結ぶことができます。

4. 万が一の時の「出口戦略」を確認する

縁起でもない話ですが、万が一離婚することになった場合のルールを、あらかじめ決めておきましょう。これもご両親抜きで、夫婦二人で話し合ってください。

離婚と離縁は別の手続きだという話をしましたが、手続きを怠ると元奥さんのご両親と縁が切れないままになってしまいます。

ですから、「万が一離婚することになったら、必ず夫婦間で協力して、養子縁組も同時に解消する(離縁届を提出する)」という約束を奥さんとしっかりと交わしておくことが大切です。書面にして残すことができれば、なお安心です。約束ではなく、何らかの形で合意形成しておけるとベストです。

まとめ:あなたの人生は誰のもの?

婿養子のリアルな「光と影」を見てきました。

婿養子は、単に愛する人の名字を名乗るという話ではなく、法的な親子関係を結び、離婚や相続、介護といった人生の大きな責任を背負う「契約」だということを理解していただけたかと思います。

怖い話もありましたが、賢く立ち回り、事前に知識武装をすれば、二重相続や事業承継といった、経済的地位を得られる最強の選択肢にもなります。

大切なのは、感情論ではなく、法律と経済の仕組みを知って冷静に判断することです。この知識を武器に、勇気を出してパートナーとご両親に「確認の質問」をしてください。

あなたの人生を後悔で終わらせないために。一歩踏み込んで話し合い、心から納得できる「最高の決断」をしてくださいね。

婿養子に関するQ&A|違いや離縁・相続の疑問を解消

記事を最後まで読んで、さらに「ここだけはもう一度確認したい」という疑問が残っているかもしれません。ここでは、特に重要な「養子縁組」や「お金」に関わるよくある質問をまとめました。

婿入りと婿養子の違いを簡単に教えてください。

婿入りと婿養子は、まったく別物です。

  • 婿入り:婚姻届を出すときに、「奥さんの名字を選ぶ」という手続きだけをすることです。
  • 婿養子:それに加えて、奥さんのご両親と「法律上の親子になる契約(養子縁組)」をすることです。婿養子は将来の相続や介護、離婚の手続きで大きな責任が発生します。
婿養子になると名字は絶対に変えなきゃいけないの?

いいえ、夫婦別姓が可能な場合や妻が夫の姓を選ぶケースもあります。

ただし、婿養子を求める家庭では「名字を変えてほしい」と言われることが多いので事前に話し合っておきましょう。

婿養子になった場合、離婚したら自動的に義理の親との縁は切れますか?

自動的には切れません。

夫婦関係を終わらせる「離婚届」とは別に、ご両親との親子関係を終わらせる「離縁届」が必要です。離縁届を出さずにいると、奥さんとは他人になっても、元奥さんのご両親とは法的な親子関係が続き、将来介護や相続の義務が残ってしまうので注意が必要です。

養子縁組をしても、自分の実の親の遺産をもらう権利はありますか?

養子縁組をしても、実の親との親子関係は法律上切れるわけではありません。そのため、あなたは実の親と義理の親、両方の遺産を受け継ぐ権利があります。これが婿養子の経済的な大きなメリットの一つです。

離縁届を義理のご両親が書いてくれない場合はどうなりますか?

相手の同意がないと、離縁は非常に難しくなり、泥沼化する可能性があります。

まずは家庭裁判所で「調停」という話し合いの手続きを行います。調停でも解決しない場合は、裁判を起こして離縁を求めることになります。そのため、万が一に備えて、入籍前に離縁の約束を書面で交わしておくことが重要です。

婿養子には大変なことも多いけど、しっかり準備すれば乗り越えられることもたくさんあるよ!大事なのは、無理なく自分が納得できる選択をすること。後悔しないために、しっかり考えてみてね!

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この記事を書いた人

知らないことや気になったことなど
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