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初心者向けツルコザクラガイド:育て方からシレネとの違い・毒性・花言葉まで

ツルコザクラは地面を這うように広がる蔓性の植物で

春から初夏にかけて可愛らしいピンクの小さな花をたくさん咲かせます。

 

育てるのが難しそうに見えますが注意点さえ押さえておけば誰でも楽しめる庭木なんです。

今回はツルコザクラの魅力から育て方まで、私の経験を交えて詳しくご紹介します。

 

この記事で分かること

  • ツルコザクラの基本情報と特徴
  • ツルコザクラとシレネの違いを見分ける方法
  • ツルコザクラの毒性 - 安全な扱い方のポイント

 

 

ツルコザクラの基本情報と特徴

ツルコザクラは日本に自生する宿根草(多年草)でナデシコ科のサボンソウ属に分類されています。

蔓を伸ばしながら地面いっぱいに広がり、

小さな花をいくつも咲かせるので、

まるでシバザクラのようですが葉の形や開花時期が異なります。

 

ツルコザクラとは?名前の由来と見分け方

ツルコザクラの名前は"蔓(つる)"と"小桜"を組み合わせたものです。

 

桜によく似た小さな花を咲かせることから"小桜"と呼ばれ、

地面を這うように広がることから"蔓"の字が付いたと考えられています。

 

一見してシバザクラと区別がつきにくいのですが

ツルコザクラは葉に丸みがあり、開花時期がシバザクラより遅いことから見分けられます。

 

実は私は実家の庭にシバクラ植えていると思っていましたが、よく見るとツルコザクラでした。

 

ツルコザクラとシレネの違いを見分ける方法

ツルコザクラに似た植物にシレネがいます。

 

こちらは一年草で北米が原産でツルコザクラよりも大きめの濃いピンクの花を咲かせます。

 

花の中心部を注目するとツルコザクラは青紫色の雄しべが目立ちますが

シレネは白い輪になっているのでそこが見分け方になります。

 

シレネはツルコザクラよりも存在感のある華やかな花なので、庭に映えそうですね。

 

ツルコザクラの毒性 - 安全な扱い方のポイント

ツルコザクラには注意が必要な毒性があり一般的に有毒植物と呼ばれています。

 

葉には白い毛が生えており、水に浸けて揉むと石鹸のような泡が出ます。

これは "サポニン" という成分が含まれているためです。

 

サポニンは魚に対して毒性があり、池の近くでは絶対に植えてはいけません。

 

誤って食べた場合は吐き気や下痢などの中毒症状が出る可能性があるため

お子さんやペットがいるご家庭は特に気を付ける必要があります。

 

サポニンに由来するツルコザクラの毒性と注意点

私の家には池はありませんが、庭に植えた際は鉢植えにしてから置きました。

 

サポニンは水に溶けると泡立つ性質があるので、

思わぬところで毒性が出る可能性があるからです。

 

土に植えつけるのはリスクが高いと思ったので、鉢植えにしました。

(ツルコザクラの鉢植えも可愛いですよ)

 

子供もまだ小さかったので、鉢植えにしたうえで手の届かない場所に置いておきました。

もう子供も誤食しないぐらい大きくなりましたが、ペットがいるので今でも気をつけています。

特に発芽の際の種まきなどでは細心の注意を払っています。

 

ツルコザクラの花言葉と風水での意味

ツルコザクラの花言葉は「賢明な行動」と「清廉」です。

 

その繊細で優美な姿から、内面の美しさを表す言葉が選ばれたと思われます。

また春の訪れを告げる花としても知られ新しい始まりや希望の象徴とされています。

 

風水ではツルコザクラは南西の方角によく調和するとされています。

土と火の要素を体現し、その空間の陰の性質と共鳴するためです。

 

受容性を意味する「クン」の気に結びつき、

人間関係に好影響を与えるなど、人間関係の健全さをサポートする植物ということです。

 

ツルコザクラの育て方

さて、ここからがツルコザクラを育てる上で気をつけたいポイントです。

環境を整えれば、それほど手間はかかりません。

でも、適切なケアをしないと枯れてしまったり、上手く育たなかったりするので注意が必要です。

 

日光条件と植え付けの環境

ツルコザクラは日当たりの良い場所が大好きです。

直射日光がたっぷり当たる環境でないと、元気に育ちませんが夏の強い西日は嫌うので、真夏などは半日陰になるくらいの場所がベストです。

 

庭木として植える場合は日陰となる建物の側など適度に日が当たる環境を選びましょう。

鉢植えならベランダなどに置けば、動かしやすいです。

 

私は気温や日照時間を見ながら庭の日陰と日なた場所を行ったり来たりしていました。

 

最適な日光量と場所の選び方

ツルコザクラには理想的な日光量があり、6時間を超える日光が理想です。

しかし、許容範囲としては3〜6時間程度の日光環境でも育ちます。

 

私の場合は庭を掃除たり、植物のお世話しながら太陽の動きを観察し、光と陰のバランスが取れそうな場所を選びました。

ツルコザクラは一般的に日照の多い環境を好むので、過度の日陰は避けましたが、最小限の日陰なら問題ありません。

 

最適な場所を見つけるのに少し試行錯誤はありましたが、植物のためならそれも楽しい作業でした。

庭の状況に合わせて、置き場所を変えながら観察するのがコツですね。

 

ツルコザクラの植え替えと増やし方

ツルコザクラの植え替え時期は春先から初夏、または秋の半ばから初冬がベストです。

 

この時期に植え替えると根の発育が最適になります。

 

植え替えの際は、根を軽くほぐしてから植え付け、すぐに十分な水やりをします。

私が気をつけていたのは、植え付け穴に肥沃な土を入れることです。

赤玉土に腐葉土や鹿沼土を混ぜた用土を使っていました。

 

植え替え時期と株分け・挿し木での増やし方

3〜4年に一度は植え替えを兼ねて株分けをするのがおすすめです。

プランター育ちの場合は毎年か2年に1回の植え替えがおすすめ。

 

株分けしたら増やすのにも良い機会なので、挿し木は新しいはどうでしょうか?

 

挿し木は枝の先端を10cm程度切り取り、鉢に差し込むだけで根が付きます。

春から初夏がベストな時期で、うまくできれば自分で増やせて愛着が倍増したり、楽しめるのでオススメです。(お得ですよね!)

 

私も毎年株分けを兼ねた植え替えを行い、その際に挿し木を試していました。

失敗も多々ありましたが、うまくいった時の喜びは格別でした。

 

夏越しと冬越しのコツ

ツルコザクラは意外と寒さに強い植物です。

マイナス15度程度の寒さなら耐えられるので、寒冷地でも冬越しできます。

雪に葉が埋もれても、春が来れば元気に芽を出します。

 

ただし夏は多湿多暑を嫌うので、こちらは気をつける必要があります。

強い西日は当てないよう日陰につつみ、過湿にも注意が必要です。

用土の水はけを良くしたり、通気性に気をつけたりと、夏対策は絶対に怠らないようにしていました。

 

暑さと寒さに強いツルコザクラの夏冬管理

夏の管理では西日が当たらない日陰の場所に置くのが一番です。

 

通風性の良い環境が理想的で私は外に置く際は風通しの良い軒下に移動させていました。

 

蒸れ対策として花がら摘みをこまめに行い

長雨の時期は鉢上げして風通しを良くするなどの工夫も必要になります。

確実に休眠状態に入れるため、春に九州から東北までの順に植え替えるのがコツだと聞きます。

 

冬場も鉢上げしておけば、霜や積雪の心配はありません。

極端な寒さが続く地域では、鉢ごと室内に取り込むなどの対策が必要かもしれません。

 

ツルコザクラの種まきと発芽のポイント

ツルコザクラの種まきは3〜5月の春が適期です。

種を土に蒔いて発芽させるのがプロセスで、発芽を促すコツが大切です。

 

まずは水はけの良い土を用意します。

特に鹿沼土や山砂を多めに入れると良いでしょう。

 

発芽中は土が乾かないよう適度な湿度を保つ必要があります。

また、ツルコザクラはややアルカリ性の土壌を好むため、苦土石灰を少量まぶすのがおすすめです。

 

種からの育て方と発芽を高める秘訣

種は2cmくらいの深さに点々と蒔き十分に発芽するまで水をかけ続けます。

この時、直射日光は発芽を阻害するため、半日陰の環境が理想的です。

 

最も大切なのが温度管理です。

 

15〜20度前後が適温で発芽が確認できるまでは温度を一定に保つ必要があります。

私は簡易ビニールハウスの中で種まきをしていました。

種まき後1カ月ほどで発芽しますが、芽が出るまでゆっくりと待つ根気も必要です。

 

ツルコザクラの見どころと魅力

ツルコザクラの最大の魅力は、小さくて可愛らしい花です。

薄いピンク色の5枚の花弁は繊細でたくさん咲いている様子はまるで小さなお花畑のようです。

 

花は枝の先端部に密集して咲き、1つ1つは小さくても全体で見るとかなりの存在感があります。

一面に広がる蔓状の茎からは次々と新しい花が咲き乱れ、圧巻の景観を生み出します。

 

横に広がる蔓状の茎はしなやかで優雅さを感じさせてくれます。

葉には丸みがあり、つややかできれいな緑色です。

 

ツルコザクラの花後のケアと種取り

ツルコザクラも花が終わると花後のケアが必要になります。

咲き終わった枝はしっかりと剪定し、花がらは取り除きましょう。

 

これにより、次の開花に向けて植物が栄養を蓄えられるようになります。

 

剪定の後は目に見えない花芽ができるよう、肥料を与えるのも良い方法です。

この時期は植え替えのタイミングでもあり、株分けで増やすチャンスでもあります。

 

私も剪定し、植え替えて肥料をまくのが年中行事になっていました。

 

花が終わった後の世話と種の保存方法

ツルコザクラは枯れた状態でも種を残します。

枯れ枝をしっかり振ると小さな種がこぼれ落ちるので、それを拾って保存しておく方法があります。

 

近所のお宅ではツルコザクラは放置してこぼれ種で年々増加して、

最初は鉢植え1個だったものが庭に増えて、春から初夏にかけて見応えのあるお庭になっています。

 

私は剪定した枝を逆さまにして振り、種が出てきたらストックしていました。

ただし最初の年は発芽率が悪く、翌年は温度や湿度管理を気をつけたら、綺麗に発芽してくれました。

種を大切に保存し、翌年の春を待つのも醍醐味の一つですね。

 

間引きのコツ:健康な成長を促す適切な間隔

ツルコザクラは横にどんどん広がっていく性質があるので、間引きが必要になります。

密集し過ぎると養分が行き渡らず、弱っていってしまいます。

 

間引きを行うことで栄養が集中し、健康に育つだけでなく、通風性も良くなり病害虫の予防にもなります。

株と株の間を10~20cm開けるのが適切な間隔だと言われています。

 

私も間引きを欠かさず行い、そのたびに草花が元気になるのを実感していました。間引かれた分は挿し木にして増やすことも可能です。

間引きは面倒に感じるかもしれませんが、丁寧にケアすることでツルコザクラを健康的に楽しめますよ。

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