タロットカードが「危ない」と言われる本当の理由｜呪いよりも怖い依存症と安全な使い方

タロット占いに興味はあるけど、危ないとか、やめたほうがいいって噂を聞いて迷っていませんか。 ネットで調べると怖い言葉がたくさん出てきて、不安になっちゃいますよね。

でも安心してください。タロットカードそのものに、呪いみたいな怖い力はありません。

ただ、オバケなんかよりも、もっと気をつけなきゃいけないリアルな注意点がひとつだけあるんです。 それを知らないまま夢中になってしまうと、気づかないうちに心が疲れちゃうかもしれません。

この記事では、なんでタロットが怖いって言われるのか、その本当の理由と、安全に楽しく遊ぶためのコツをわかりやすく紹介します。

読み終わるころには、モヤモヤしていた不安が消えて、タロットがもっと好きになっているはずですよ。

なぜ「タロットカードは危ない」と言われるのか？3つの主な誤解

タロットカードが「危ない」「やめたほうがいい」と言われる背景には、大きく分けて3つの誤解があります。これらは主に、カードの見た目や古い迷信に由来するものです。まずはその正体を暴いていきましょう。

1. 不気味な絵柄（死神・悪魔）への恐怖心

タロットカードを初めて見る人が最も衝撃を受けるのが、一部のカードに描かれたショッキングな絵柄です。

• 死神（Death）： 骸骨が鎌を持っている絵
• 悪魔（Devil）： 鎖に繋がれた男女と悪魔の絵
• 塔（The Tower）： 雷に打たれて崩れ落ちる塔の絵

これらを見ると、「不吉なことが起こる前触れでは？」「死を予言されているのでは？」と恐怖を感じるのは当然の心理です。しかし、タロットカードにおける絵柄は「比喩（メタファー）」であり、文字通りの意味ではありません。

例えば、多くの人が恐れるカードの本当の意味を見てみましょう。

カード名	一般的な怖いイメージ	タロットにおける本当の意味（ポジティブな解釈）
死神	死、終わり、絶望	「再生」「復活」「劇的な変化」 古い自分が死に、新しい自分が生まれる素晴らしい転機。
悪魔	呪い、悪霊、誘惑	「囚われた心」「執着」 自分が何に縛られているかに気づき、自由になるチャンス。
塔	崩壊、事故、災難	「現状打破」「突然のひらめき」 行き詰まった状況が強制的にリセットされ、スッキリすること。

怖い絵柄は「不吉な予言」ではなく、「変化の必要性」を強く訴えかけているメッセージです。中世ヨーロッパの時代背景において、人々に強いインパクトを与えるためにこのような絵柄が採用されたのであり、カード自体に悪意があるわけではありません。

2. 「夜中に占ってはいけない」という迷信

「夜中（特に丑三つ時）にタロットをすると、悪いものが寄ってくる」

このような噂を聞いたことがあるかもしれません。確かに、深夜の静寂は神秘的な雰囲気があり、オカルト的な想像力をかき立てます。

しかし、夜中に占うのが「危ない」とされる科学的・心理的な理由は別にあります。

つまり、霊的な意味で危ないのではなく、「感情的になりやすく、悪い結果が出たときに必要以上に落ち込んでしまうリスクがある」というのが真実です。

逆に言えば、リラックスして冷静でいられるなら、夜に占うことは自分と向き合う静かな時間（マインドフルネス）として非常に有効です。

3. 未来が確定してしまうという思い込み

「悪い未来を予言されたらどうしよう」と怖がる人も多いですが、これはタロットの機能を誤解しています。

タロットカードは「確定した未来」を映す鏡ではありません。あくまで、「現在のあなたの行動や思考が続いた場合に、起こりうる可能性」をシミュレーションしているに過ぎません。

天気予報で「午後は雨でしょう」と言われたら、傘を持って出かけますよね？ それと同じで、タロットの結果が悪ければ、「そうならないように行動を変えればいい」だけのことです。

霊的なものより怖い？タロットカードをやめたほうがいい本当の理由

ここまで、お化けや呪いといった怖いものは心配しなくて大丈夫とお伝えしました。 でも本当は、そういったオカルト的なことよりも、もっと気をつけなければいけない現実的な落とし穴があります。

これこそが、タロットカードはやめたほうがいいと言われる一番の理由です。 それは、占いに頼りすぎて自分を見失ってしまう「依存」という問題です。

自分で決められなくなる「占い依存症」のリスク

タロットカードは、迷っているときに背中を押してくれる便利な道具です。 でも、便利すぎて頼りすぎてしまうと、自分の頭で考えることをやめてしまうことがあります。これを「占い依存症」と呼びます。

最初は遊び半分だったのに、気づかないうちに次のような状態になってしまう人が意外と多いんです。

こうなってしまうと、あなたの人生のハンドルを握っているのは、あなた自身ではなく「カード」になってしまいます。 自分の人生を自分でコントロールできなくなること。これこそが、呪いなんかよりもずっと恐ろしいことだと思いませんか。

悪い思い込みが現実になってしまう心の仕組み

もうひとつ知っておいてほしいのが、心の中にある「思い込み」の力です。 心理学の話になりますが、人間には自分に都合の良い情報だけを集めたり、誰にでも当てはまることを「自分のことだ！」と信じ込んだりするクセがあります。

タロット占いにのめり込みすぎると、この心のクセが悪さをしてしまうことがあります。

たとえば、たまたま悪いカードが出たとします。 すると、本当はそんなことないのに「やっぱり私は不幸なんだ」「彼は浮気しているに違いない」と、ネガティブな思い込みを強くしてしまうんです。

これが一番怖いのは、その思い込みのせいで、本当に悪い現実を引き寄せてしまうことです。

これは占いが当たったのではなく、不安な気持ちからとった自分の行動が、悪い結果を招いてしまっただけなんです。 カードの結果に振り回されて、自分で自分を追い込んでしまう。 これが、タロットカードが危ないと言われる心理的なカラクリです。

今すぐ中断すべき？タロットをやめるべき人の特徴チェックリスト

もし、あなたが以下の項目に当てはまるなら、一度タロットカードと距離を置くべきかもしれません。これはあなたの心を守るための「危険信号」です。

いかがでしたか？

もし1つでもチェックが入ったなら、あなたは今、少しだけ「カードに使われている」状態かもしれません。

でも、安心してください。これは「タロットカードとの付き合い方」を変えるだけで解決できます。

初心者向けタロットカードの安全な使い方と3つのルール

タロットカードは、とても便利な道具です。

でも、使い方を間違えると危ないというのは、料理に使う包丁と同じなんです。

包丁は美味しい料理を作るために欠かせませんが、使い方を間違えればケガをしてしまいますよね。

タロットカードも同じで、正しい使い方を知っていれば人生を豊かにしてくれますが、間違った使い方をすると心を傷つけてしまうことがあります。

ここでは、プロの占い師も大切にしている安全に楽しむための3つのルールを紹介します。

これさえ守れば、怖いことは何もありませんよ。

ルール1：幸せになる質問と不幸になる質問の違い

一番大切なのは、カードに何を聞くかということです。

実は、質問の仕方ひとつで、占いの結果が毒にも薬にもなるんです。

不安を大きくしてしまう聞き方はやめて、前向きな解決策を聞くようにしましょう。

そうすれば、どんなカードが出ても怖くありません。

良い質問と悪い質問の違いを表にまとめましたので、参考にしてみてください。

質問のタイプ	不安になる聞き方（NG）	前向きになれる聞き方（OK）	なぜOKなのか
相手の気持ち	彼は私のこと嫌いですか？ （イエスかノーで答えを求める）	彼と仲良くするために、私はどうしたらいいですか？	相手の気持ちは変えられませんが、自分の行動は変えられます。できることに目を向けましょう。
時期や未来	私はいつ結婚できますか？ （未来の予言を求める）	素敵な出会いがあるように、今やっておくべきことは何ですか？	未来をただ待つのではなく、素敵な未来を作るためのヒントをもらうことが大切です。
トラブル	これから悪いことが起きますか？ （恐怖を確認する）	トラブルを防ぐために、気をつけておく点はありますか？	漠然とした不安を、具体的な対策に変えることで安心できます。

これだけは絶対に占わないで

絶対にやってはいけないタブーがあります。それは、人の生死やギャンブルの結果、他人の不幸について占うことです。

これらは占っても答えが出ないどころか、精神的に大きな負担がかかります。また、人の不幸を願うような使い方は自分の心もすさんでしまうので、絶対にやめておきましょう。

ルール2：占う前の「場作り」で心のスイッチを入れる

占いをする前には、浄化が必要だと言われることがあります。

浄化というと、なんだかお祓いみたいで難しそうに聞こえるかもしれません。でも実はこれ、心理学的に見ると心のスイッチを切り替えるための準備なんです。脳を日常モードから集中モードに切り替える儀式だと思ってください。

部屋が散らかったままだと、気が散ってしまって、ネガティブな考えが浮かびやすくなります。

占いを始める前に、次の4つのステップで環境を整えてみましょう。

こうやって手順を踏むことで、冷静な気持ちになれます。

落ち着いた状態でカードを見れば、悪い意味にとらわれすぎず、冷静にメッセージを受け取れるようになりますよ。

ルール3：自分が「好き」と思える怖くないカードを選ぶ

タロットカードというと、死神のガイコツや悪魔の絵が怖くて苦手という人も多いです。

もしあの絵柄を見て怖いと感じるなら、無理して使う必要はありません。今は、怖い絵柄を使っていない優しいデザインのタロットカードがたくさん売られているので、自分がかわいいな、きれいだなと思えるカードを選ぶのが、一番の安全策です。

どんなカードがあるのか、特徴を比べてみましょう。

カードの種類	どんなカード？	怖さレベル	こんな人におすすめ
ライダー版（ウェイト版）	世界で一番使われている基本のカードです。勉強するための本は多いですが、死神などの絵はちょっとリアルかもしれません。	★★☆	本格的にタロットを勉強してみたい人
動物タロット	人物の代わりに猫やウサギなどが描かれています。死神のカードもかわいくアレンジされているので安心です。	★☆☆	癒やされたい人や、怖い絵がどうしても苦手な人
オラクルカード	タロットのような難しいルールがありません。前向きな言葉だけが書かれているカードが多いです。	☆☆☆	元気や勇気が欲しい人、細かいルールを覚えるのが大変な人

運気が上がる！タロットカードをお守りとして使う方法

タロットカードは、占いをするだけの道具ではありません。

実は、願いを叶えるための強力な「お守り」としても使えるんです。

これは不思議な魔法というよりも、心理学でちゃんと説明できる効果です。

なりたい未来が描かれた絵をいつも見ていると、脳が勝手にそのゴールに向かって動き出すという仕組みがあります。

引き寄せの法則なんて呼ばれることもありますが、要するに「なりたい自分を脳に焼き付ける」ということです。

占うのが怖いなと思うときは、お気に入りのカードをお守りにして持ち歩くだけでも十分良い効果がありますよ。

お財布や手帳に入れてこっそり持ち歩く

一番簡単なのは、自分が欲しい運気のカードを1枚だけ選んで、お財布や手帳に挟んでおくことです。

ふとした瞬間にそのカードが目に入りますよね。

そのたびに、脳が良いイメージを受け取って、前向きな気持ちになれます。

いつも持ち歩くものに入れることで、カードがあなたの味方をしてくれるような安心感も生まれます。

お守りとして特におすすめな、パワーの強いカードを3つ紹介しますね。

おすすめのカード	こんな人におすすめ	どんな効果があるの？
太陽（The Sun）	とにかく元気になりたい人 仕事で成功したい人	太陽の光のように、明るいエネルギーで満たしてくれます。成功や幸福のシンボルなので、落ち込んでいるときに見ると勇気が湧いてきます。
女帝（The Empress）	恋愛運を上げたい人 魅力をアップさせたい人	愛と豊かさの象徴です。ゆったりと椅子に座る女帝のように、心に余裕が生まれて、女性らしい魅力や優しさを引き出してくれます。
星（The Star）	夢を叶えたい人 将来が不安な人	暗い夜空に輝く希望の星です。才能を開花させたり、夢に向かって進む道筋を照らしてくれたりします。見ているだけで心が洗われるようなカードです。

スマホの待ち受け画面にして毎日眺める

カードそのものを持ち歩くのは汚れたり折れたりしそうで心配、という人もいると思います。

そんなときは、カードの画像をスマホの待ち受け画面にするのがおすすめです。

私たちは1日に何十回もスマホを見ますよね。

そのたびに、太陽や女帝のようなポジティブな絵を見るわけです。

たとえ一瞬しか見なくても、脳はその情報をちゃんとキャッチしています。

何度も何度も良い絵を見ることで、自然と性格が明るくなったり、自信が湧いてきたりする効果があります。

これなら誰にもバレずに、いつでもどこでもカードのパワーをもらうことができますね。

解説書よりも「好き」という直感を信じる

最後にとっても大切なポイントがあります。

お守りにするカードを選ぶときは、本に書いてある意味だけで選ぶのは避けてください。一番大事なのは、その絵を見て「なんとなく好きだな」「きれいだな」「元気が出るな」と感じるかどうかです。

いくら本に「最高に良いカード」と書いてあっても、絵を見てなんとなく嫌な感じがするなら、それはあなたにとって良いお守りにはなりません。

まとめ：タロットは「危ない」ものではなく「心を整える」ツール

最後に、本記事の要点をまとめます。

• タロット自体に危険はない: 怖い絵柄は「変化」の象徴であり、夜に占うのも心構えがあれば問題ありません。
• 本当の敵は「依存」: 自分で決断することをやめ、占いの結果だけに頼るのは避けましょう。
• 未来は変えられる: タロットは予言ではなく、より良い未来を作るための「作戦会議」です。
• 安全に使うコツ: 「どうすれば良くなる？」と前向きな質問をし、心地よいデザインのカードを選びましょう。

タロットカードは、あなたの心の奥底にある「本音」を映し出し、迷った背中を押してくれる頼もしいパートナーです。

「危ない」という噂に惑わされず、まずは「自分が好きだと思える綺麗なカード」を1枚探すことから始めてみてはいかがでしょうか？

その1枚が、あなたの人生をより明るい方向へ導く、素敵なお守りになるはずです。

【Q&A】タロットカードの危険性や処分に関するよくある質問

ここまでタロットカードの安全性について解説してきましたが、細かい運用ルールや処分方法など、まだ疑問が残っているかもしれません。 ここでは、特に初心者が悩みやすい「これって大丈夫？」という疑問をまとめました。

タロットカードを捨てるとき、そのままゴミ箱に捨てても呪われませんか？

呪われることはありませんが、感謝の気持ちを込めて処分することをおすすめします。

タロットカードは紙の印刷物ですので、燃えるゴミとして処分して物理的な問題はありません。しかし、「そのまま捨てるのは怖い」と感じる心理が、ネガティブな気持ちを引きずることにつながります。 気持ちよく手放すために、以下の手順をおすすめします。

1. カードに「今までありがとうございました」と感謝を伝える。
2. 白い紙や布に包む。
3. 気になる場合は、少量の塩（浄化の意味）を一緒に包む。
4. 自治体のルールに従ってゴミに出す。

もしどうしても自分で行うのが怖い場合は、お焚き上げを行っている神社やお寺に相談するのも一つの手です。

中古のタロットカードを買うのは「人の念」が入っていて危ないですか？

基本的には問題ありませんが、あなたが「気持ち悪い」と感じるなら避けましょう。

「前の持ち主の念が残る」と言われることがありますが、しっかりと浄化（セージで燻す、日光に当てるなど）を行えば使用に問題はありません。ヴィンテージのカードを愛用するプロもたくさんいます。 ただし、あなたが手にした瞬間に「なんとなく嫌な感じがする」「薄汚れていて触りたくない」と感じるのであれば、その生理的な嫌悪感が占いの集中力を阻害します。その場合は、新品を購入するのがベストです。

友達や家族に自分のカードを触らせても大丈夫ですか？

「他人が触るとエネルギーが混ざる」という説もありますが、絶対にダメというルールはありません。実際、対面鑑定ではお客さんにカードを引いてもらうことも一般的です。 しかし、あなた自身が「自分の聖域を侵されたくない」「大切にしているものを他人に触られたくない」と感じるなら、その気持ちを優先してください。「これは私専用のお守りだから」と伝えれば、角が立たずに断ることができます。

タロット占いの結果が外れることはありますか？

タロットカードが示すのは、あくまで「今の状況から推測される可能性が高い未来」や「今のあなたの心理状態」です。 天気予報が外れることがあるように、あなたの行動や考え方が変われば、未来も変わります。「外れた」ということは、あなたが運命を自分の力で変えたという証拠でもあります。結果に一喜一憂しすぎず、アドバイスの一部として受け取るのが賢い付き合い方です。