2026年2月に開幕するミラノ・コルティナ冬季オリンピック。その中でも、日本が世界一の選手層を誇ると言われるのがスノーボード競技です。
2026年1月20日、全日本スキー連盟(SAJ)はミラノ・コルティナ五輪に挑むスノーボード日本代表の内定選手19名を発表しました。北京五輪の金メダリスト平野歩夢選手を筆頭に、世界ランク上位を独占するフリースタイル勢から、悲願のメダルを狙うアルペン勢まで、史上最強とも呼べる布陣が揃いました。
この記事では、プロの視点からスノーボード日本代表19名の一覧、注目選手の詳細、そして2026年大会を120%楽しむための競技日程や開催地の特徴を網羅して解説します。
- 2026年ミラノ五輪に出場するスノーボード日本代表19名の全メンバーと注目ポイント
- ハーフパイプやビッグエアなど各競技の魅力とメダルが期待される有力候補選手
- 標高や雪質が勝負を分けるイタリア・リビーニョ会場の特別な環境と攻略の鍵
- 日本時間で確認できる詳しい試合スケジュールとテレビやスマホでの具体的な視聴方法
【2026年版】ミラノ・コルティナ五輪スノーボード日本代表19名が決定
今回選出された19名は、長年の実績を持つベテランから、急速に力をつけた10代の若手まで非常にバランスの良い構成となっています。まずは、競技種目別の代表内定選手を一覧で確認しておきましょう。
スノーボード日本代表 内定選手一覧
| 競技種目 | 選手名 | 年齢 | 注目ポイント |
| 男子ハーフパイプ | 平野 歩夢 | 27歳 | 前回の金メダリスト。2連覇を狙う。 |
| 男子ハーフパイプ | 平野 流佳 | 23歳 | 世界屈指の技術力で表彰台を狙う。 |
| 男子ハーフパイプ | 戸塚 優斗 | 24歳 | 抜群の安定感を持つハーフパイプ界の顔。 |
| 男子ハーフパイプ | 山田 琉聖 | 19歳 | 急成長中の若手。勢いに乗ると止まらない。 |
| 女子ハーフパイプ | 清水 さら | 16歳 | 16歳の超新星。高いジャンプが武器。 |
| 女子ハーフパイプ | 小野 光希 | 21歳 | 世界ランク1位にも輝いた実力派。 |
| 女子ハーフパイプ | 冨田 せな | 26歳 | 北京の銅メダリスト。安定感は抜群。 |
| 女子ハーフパイプ | 工藤 璃星 | 16歳 | 清水選手と同じ16歳。次世代のエース。 |
| 男子スロープ/ビッグエア | 木俣 椋真 | 23歳 | 世界大会で優勝経験もある実力者。 |
| 男子スロープ/ビッグエア | 長谷川 帝勝 | 20歳 | 高難度の回転技を得意とする若きエース。 |
| 男子スロープ/ビッグエア | 荻原 大翔 | 20歳 | スタイリッシュな滑りで世界を魅了。 |
| 男子スロープ/ビッグエア | 木村 葵来 | 21歳 | 安定したジャンプで着実にポイントを稼ぐ。 |
| 女子スロープ/ビッグエア | 村瀬 心椛 | 21歳 | 北京の銅メダリスト。金メダルの大本命。 |
| 女子スロープ/ビッグエア | 岩渕 麗楽 | 24歳 | 3大会連続出場。経験値の高さが強み。 |
| 女子スロープ/ビッグエア | 深田 茉莉 | 19歳 | 10代ながら落ち着いた滑りを見せる。 |
| 女子スロープ/ビッグエア | 鈴木 萌々 | 18歳 | 初出場のフレッシュな滑りに期待。 |
| 男子アルペン | 斯波 正樹 | 39歳 | 39歳で挑む。熟練のターン技術に注目。 |
| 女子アルペン | 三木 つばき | 22歳 | 世界選手権覇者。金メダル候補の筆頭。 |
| 女子アルペン | 竹内 智香 | 42歳 | 7回目の五輪出場。日本スノボ界の宝。 |
今回の選考で注目すべきは、前回大会のメダリストたちが順当に選出された一方で、女子ハーフパイプの清水さら選手や工藤璃星選手といった、次世代の旗手たちが16歳という若さで代表の座を勝ち取った点です。20代を中心としながらも、10代が6名、30代以上が2名と、経験と勢いが絶妙に混ざり合っていることが分かります。

メダル量産の予感。最強の日本代表メンバーと注目選手を徹底分析
日本代表の19名は、その全員がメダル候補と言っても過言ではありません。ここでは、特に金メダルの期待がかかる注目選手たちの現状と、大会で見せるべきポイントを深掘りします。
男子ハーフパイプ|平野歩夢、前人未到の連覇へ
北京五輪での衝撃的な逆転金メダルから4年。平野歩夢選手は、もはやスノーボード界の生ける伝説となりました。彼は直前のワールドカップで板が折れるほどの大きな負傷を負い、その影響が心配されましたが、無事に代表内定を勝ち取りました。
平野選手の最大の武器は、誰にも真似できない「高さ」と、人類最高難度のトリックである「トリプルコーク1440」の精度です。今大会では、若手選手たちがさらなる高回転を目指す中、平野選手がどのような「スタイル」と「高さ」でジャッジを圧倒するのかが最大の焦点です。彼の滑りは単なる競技を超えた、芸術の域に達しています。
女子ビッグエア・スロープスタイル|村瀬心椛、世界の頂へ
女子スロープスタイルとビッグエアの両種目でエースとして期待されるのが村瀬心椛選手です。北京五輪での銅メダル獲得後、彼女は精神的にも技術的にも一回り成長しました。特にビッグエアにおいては、女子選手として世界最高レベルの「ダブルコーク1260」を高い成功率で操ります。
ライバルであるニュージーランドのゾーイ・サドウスキー・シノット選手や、引退を表明しているアンナ・ガッサー選手(オーストリア)との激戦が予想されますが、村瀬選手の強みは「ジブ(障害物)」での圧倒的なスキルと、ミスをしない安定感にあります。スロープスタイルの複雑なコースをいかにスムーズに、そしてスタイリッシュに攻略するかが鍵となるでしょう。
女子アルペン|三木つばき、悲願の「金」へのシナリオ
アルペン競技パラレル大回転で、日本に初の金メダルをもたらすと期待されているのが三木つばき選手です。2025年の世界選手権で優勝し、世界チャンピオンとして今回のオリンピックに臨みます。彼女のターンの鋭さと、後半に向けた加速力は世界屈指です。
アルペンはコンマ数秒を競う過酷なレースですが、三木選手は「負けないメンタル」を手に入れたことで、大きな大会での勝負強さが格段に上がりました。引退を控えた大先輩・竹内智香選手からのバトンを受け取り、表彰台の頂点に立つ姿は多くのファンが待ち望んでいる瞬間です。

2026ミラノ・コルティナ五輪スノーボードの種目は?見どころと注目のメダル候補を解説
スノーボードと一口に言っても、実は色々な種目があります。オリンピックをより楽しむために、日本代表が特にメダルを狙える種目の見どころと、注目の選手たちを詳しく紹介します。
スノーボード種目の違い
各競技の特徴を整理しました。これを知っておくだけで、オリンピックの観戦がもっと楽しくなります。
| 種目名 | 競技のスタイル | 評価のポイント | 期待の選手 |
| ハーフパイプ | U字型のコースで滑る | ジャンプの高さと技 | 平野歩夢、小野光希 |
| スロープスタイル | 障害物のあるコースを滑る | 流れと技の組み合わせ | 村瀬心椛、長谷川帝勝 |
| ビッグエア | 巨大なジャンプ台で一回飛ぶ | 一発の技の難易度 | 村瀬心椛、荻原大翔 |
| パラレル大回転 | 二人で滑って速さを競う | ゴールまでのタイム | 三木つばき、竹内智香 |
種目によってルールや雰囲気が全く違うのがスノーボードの面白いところです。どの種目でも日本代表は世界トップクラスの実力を持っています。競技日程をチェックして、ぜひ全ての種目でお気に入りの選手を見つけて応援してみてください。
大人気の花形種目!ハーフパイプの魅力と平野歩夢選手
ハーフパイプは、半分に切った筒のような形をした専用のコースを滑りながら、左右の壁で交互にジャンプをして技を披露する競技です。高さ、難易度、スタイルの良さを総合的に判断して点数が決まります。空中に高く飛び上がる瞬間の迫力は、テレビの画面越しに見ていても思わず声が出てしまうほどのインパクトがあります。
この種目で最大の注目は、やはり北京五輪の金メダリストである平野歩夢選手です。平野選手が世界で初めて成功させた大技は、今やトップ選手たちの標準的な技になりつつあります。でも、平野選手の滑りは高さと綺麗さが他の選手とは一線を画しています。また、平野流佳選手や戸塚優斗選手といった実力派も揃っていて、日本勢が表彰台を独占する可能性も十分にあります。
女子では、北京で銅メダルを取った冨田せな選手や、世界ランク上位の小野光希選手に期待がかかります。最近では16歳の清水さら選手や工藤璃星選手といった若い世代が、驚くような高いジャンプを見せて世界を驚かせています。世代を超えたチームジャパンの層の厚さが、ハーフパイプの一番の強みと言えます。
自由な発想がかっこいい!スロープスタイルとビッグエア
スロープスタイルとビッグエアは、どちらもアクロバティックな空中回転などの技を競うフリースタイルな競技です。スロープスタイルは、コースに設置されたジャンプ台やレール、ボックスといった障害物を使いながら、コース全体の流れや技の組み合わせを評価します。選手それぞれの個性が一番出やすい種目なので、ファッションや滑るスタイルにも注目してみると面白いですよ。
それに対して、ビッグエアは巨大なジャンプ台を使って一回だけ高く遠くへ飛び、その一発の技の完成度を競います。チャンスが限られているからこそ、選手たちは限界ギリギリの大技に挑みます。たった数秒の滞空時間の中で、何回転も回る姿はまさに圧巻です。着地の瞬間の緊張感は、他のどの種目よりも大きいかもしれません。
これらの種目では、女子の村瀬心椛選手が金メダルの大本命として注目されています。村瀬選手は、世界でも数少ない超大技を安定して成功させる力を持っています。男子でも長谷川帝勝選手や木俣椋真選手といった若手が世界大会で優勝しており、男女ともにメダル獲得の期待が非常に高いエリアです。
速さが命の真剣勝負!パラレル大回転と期待の三木つばき選手
パラレル大回転は、これまでの採点競技とは違って、二人の選手が隣り合ったコースを同時に滑って速さを競うレース形式の種目です。斜面に立てられた旗門を正確にクリアしながら、猛スピードでゴールを目指します。一対一の勝ち抜き戦なので、どちらが先にゴールしたかが一目で分かりやすく、ルールをあまり知らない人でも熱狂できるのが魅力です。
この種目で今、世界から最も注目されている日本人が三木つばき選手です。三木選手は世界選手権で優勝した経験もあり、ミラノ五輪でも金メダルの最有力候補の一人に挙げられています。スタートの反応の速さと、ターンをする時の板の使い方がとても美しく、一度見るとその滑りに引き込まれてしまいます。
また、日本スノーボード界のレジェンドである竹内智香選手もこの種目の代表に選ばれています。竹内選手の豊富な経験と、三木選手の勢いがチームに良い刺激を与え合っています。アルペン競技ならではのスピード感と、一瞬のミスも許されない緊張感をぜひ味わってみてください。
スノボの聖地リビーニョってどんな場所?五輪の勝敗を分ける環境の秘密
2026年のミラノ・コルティナ五輪で、スノーボード競技の全ての舞台となるのがリビーニョという街です。ここはスノーボーダーの間では知らない人がいないほど有名な場所ですが、実は普通の雪山とはちょっと違う、とてもユニークで過酷な環境が揃っています。選手たちがメダルを争う上で、この会場の環境をどう攻略するかは、技の難易度と同じくらい大切なポイントになります。
イタリアの小チベットと呼ばれるリビーニョの意外な特徴
リビーニョはイタリアの北部に位置していて、スイスとの国境にもほど近い山岳地帯にあります。周りを高い山々に囲まれていて、冬の間はアクセスが限られるほど雪深い場所であることから、イタリアの小チベットという愛称で親しまれています。
実を言うと、この街はもともと陸の孤島のような場所だったため、その歴史的な背景から今でも免税エリアになっているという珍しい特徴があります。街全体が活気にあふれた観光地でもありますが、五輪の会場となるスノーパークは、そんな賑やかな街並みのはるか上空に作られます。この孤立した環境が生み出す特別な雰囲気と、安定した低温が、世界中のトップライダーたちがここで練習したくなる最大の理由です。ただ、華やかなイメージとは裏腹に、選手にとっては自分自身の限界を試される厳しい戦いの場となります。
標高1,800メートルの壁!1分間の演技が倍以上に感じる理由
リビーニョの会場で選手を最も悩ませるのが、標高の高さです。競技が行われるエリアは一番低いところでも標高が1,800メートルを超えていて、頂上付近はさらに高くなります。これほど高い場所だと空気がとても薄くなるため、普通に過ごしているだけでも少し息苦しさを感じるほどです。
スノーボードのハーフパイプやスノーボードクロスなどは、演技時間が1分前後と短いように思えますが、その間は常に全力で体を動かし続けます。酸素が少ない中での激しい運動は、心臓や肺にものすごい負担をかけるので、普段なら余裕でこなせる動きでも、後半になると急激に体が重くなってしまうのです。
だからこそ、今回の大会では技の凄さだけでなく、最後まで体力を切らさないスタミナや、高地での呼吸の仕方に慣れているかどうかがとても重要になります。日本代表の選手たちも、事前に高い場所で合宿を行って、薄い空気の中でも最高のパフォーマンスが出せるように準備を進めています。
サラサラすぎる雪の罠?チームジャパンの技術力が試されるワックス戦略
もう一つの大きな課題は、リビーニョ特有の雪質にあります。とても気温が低くて乾燥しているため、雪は水分がほとんどないサラサラのパウダースノーになります。一見すると滑りやすそうな最高の雪に思えますが、実はスノーボードの板にとっては摩擦が大きくなりやすく、スピードが出にくいという難点があるのです。
特にスノーボードクロスやアルペン競技のように速さを競う種目では、板の滑り具合がコンマ数秒の差を分けます。そこで重要になるのが、板の裏に塗るワックスの選択です。その日の気温や湿度はもちろん、雪に含まれる結晶の形に合わせて、何百種類もあるワックスの中から最適な組み合わせを見つけ出さなければなりません。
ここでは、選手の力だけでなく、裏方として支える技術チームの力が試されます。日本代表には、世界トップレベルのワックス技術を持つ専門スタッフが同行しています。選手が滑る直前まで雪の状態をチェックして、最もスピードが出る状態に板を仕上げる、まさにチーム一丸となった総力戦がイタリアの地で繰り広げられます。
| 環境のポイント | 特徴 | 選手への影響 |
| 標高(1,800m超) | 空気がとても薄い | スタミナが削られ、疲れやすくなる。 |
| 雪質(超乾燥) | 水分の少ないサラサラ雪 | 板との摩擦が増えて、スピードが出にくい。 |
| 気温(常にマイナス) | 非常に寒く乾燥している | 筋肉が固まりやすく、怪我のリスクも。 |
| 周辺環境 | 山に囲まれた孤立地 | 風の向きが変わりやすく、ジャンプに影響。 |
このように、リビーニョは素晴らしい景色とは裏腹に、とてもシビアな条件が揃った会場です。でも、こうした厳しい環境だからこそ、それを乗り越えて繰り出される最高の技には、言葉にできないほどの感動が宿ります。
【完全保存版】スノーボード主要種目の試合スケジュール(日本時間)
日本代表がメダルを争う主要種目の日程を、日本時間で分かりやすくまとめました。カレンダーやスマホのメモに控えておくと便利ですよ。
| 日付 | 時間帯 | 注目される競技種目 |
| 2月6日(金) | 深夜 03:30〜 | 男子ビッグエア 予選(長谷川選手ら登場) |
| 2月8日(日) | 深夜 03:30〜 | 男子ビッグエア 決勝(メダル獲得に期待!) |
| 2月8日(日) | 夕方 17:00〜 | 男女パラレル大回転 予選・決勝(三木選手に注目) |
| 2月10日(火) | 深夜 03:30〜 | 女子ビッグエア 決勝(村瀬選手の連覇なるか) |
| 2月11日(水・祝) | 夕方 18:30〜 | 女子ハーフパイプ 予選(小野選手、清水選手ら) |
| 2月12日(木) | 深夜 03:30〜 | 男子ハーフパイプ 予選(平野歩夢選手らが登場) |
| 2月13日(金) | 深夜 03:30〜 | 女子ハーフパイプ 決勝(日本勢の表彰台独占も?) |
| 2月14日(土) | 深夜 03:30〜 | 男子ハーフパイプ 決勝(バレンタインの歴史的一戦) |
| 2月18日(水) | 夜 20:30〜 | 男子スロープスタイル 決勝(夜のゴールデンタイム) |
※時間は放送枠や天候によって多少前後することがあります。当日の番組表も合わせてご確認ください。
こうして見ると、週末や祝日に重要な試合が重なっていることも分かりますね。特に女子ハーフパイプの予選が行われる2月11日は、日本は建国記念の日でお休みですので、夕方からゆっくりと観戦を楽しむことができそうです。
テレビだけじゃない!スマホやタブレットでライブ配信を楽しむ方法
今回のオリンピックも、テレビ放送とインターネット配信の両方で楽しむことができます。メインの放送局はNHKとなっていて、地上波の総合テレビやBSを中心に、日本代表が活躍する注目競技を生中継する予定です。
また、民放各局でもスノーボードの放送枠が用意されています。テレビで見られない場所や、家族でチャンネルが重なってしまった時でも、インターネット配信を活用すれば問題ありません。
特に便利なのが、NHKプラスとTVerという二つのアプリです。NHKプラスでは総合テレビの放送内容をそのままスマホで見ることができ、TVerでもオリンピック特設ページで多くの競技がライブ配信される予定です。こうしたアプリを事前にダウンロードしておけば、電車の中や寝室からでも、日本代表に声援を送ることができます。
もし深夜の生中継を見逃してしまっても、多くの配信サイトでハイライト動画やフル映像の見逃し配信が行われます。翌朝起きてすぐに、メダル獲得の感動シーンを確認できるのは嬉しいですね。

今回のスケジュールの中で、最も多くの人が注目しているのが2月14日の深夜、つまり15日の早朝に行われる男子ハーフパイプの決勝です。平野歩夢選手がオリンピック2連覇という偉業に挑むこの日は、まさに日本スノーボード界にとって運命の一日となります。
日本スノーボード界の強さを支える「練習環境」の進化
かつてスノーボードは「遊びの延長」と見なされていた時代もありましたが、現在の日本代表は極めて科学的かつ組織的なトレーニングを行っています。
その象徴が、夏場でも雪上の感覚を維持できる「オフピステ施設」の充実です。富山、山梨、埼玉などにあるエアバッグ着地のジャンプ施設では、雪上では1日に数回しか飛べないような高難度トリックを、1日に何十回も反復練習することが可能です。
この「反復練習の量」こそが、本番での安定感を生み出しています。また、代表チーム内での情報共有も盛んで、先輩の平野歩夢選手の姿勢を後輩たちが間近で見ながら育つ「最強の循環」ができていることが、今回の19名という厚い布陣に繋がっています。
オリンピック・スノーボード観戦に役立つFAQ
ミラノ・コルティナ五輪をより楽しむために、スノーボード観戦時に多くの方が抱きやすい疑問をまとめました。
- ビッグエアとスロープスタイルにはどのような違いがありますか?
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どちらも空中でのトリック(技)を競う採点競技ですが、その形式には大きな違いがあります。ビッグエアは、巨大なジャンプ台から一回だけ飛び、その「一発の技」の難易度や美しさを競う種目です。滞空時間が長いため、非常に高回転な大技が見られるのが特徴で、まさに空中戦の究極形と言えます。
一方でスロープスタイルは、コース上に設置された複数のジャンプ台や「ジブ」と呼ばれるレールやボックスを連続して攻略する競技です。一発の技の凄さだけでなく、コース全体をいかにスムーズに繋ぐかという「構成力」や「流れ」が重視されます。ビッグエアが「最高到達点」を競うものだとしたら、スロープスタイルは「総合的な表現力」を競うものだと考えると分かりやすいでしょう。
- ビッグエアとスロープスタイル、両方に出る選手がいるのはなぜ?
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オリンピックのルール上、この2種目はセットで扱われることが多いためです。ジャンプの技術(ビッグエア)と、コース全体の構成力(スロープスタイル)の両方が求められるため、多くの選手が両種目にエントリーします。
- スノーボードクロスはどんな競技?
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「雪上の格闘技」と呼ばれるレース競技です。複数人の選手が同時にスタートし、ジャンプや起伏のあるコースを滑り降りて順位を競います。接触や転倒が多く、最後まで順位が入れ替わるスリリングな展開が見どころです。
- 平野歩夢選手と平野流佳選手は兄弟や親戚ですか?
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平野歩夢選手と平野流佳選手に血縁関係はありません。同じ「平野」という苗字で、かつ同じ男子ハーフパイプという種目で世界トップを争っているため、兄弟や親戚と誤解されることが非常に多いですが、血縁関係はありません。
ちなみに、平野歩夢選手には実の弟である平野海祝選手がおり、北京五輪では兄弟揃って出場し話題となりました。今大会では、苗字は同じでもプレイスタイルや個性の異なる「二人の平野」が、日本代表としてどのように世界の強豪と渡り合うのかに注目すると、より深く競技を楽しめるはずです。
- 競技の放送やライブ配信はどこで見ることができますか?
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2026年ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード競技は、主にNHKと民放各局での地上波・BS放送が予定されています。特に日本代表のメダル獲得が期待される決勝種目については、ゴールデンタイムや注目枠での生中継が行われる見込みです。時差の関係で深夜帯になる種目も多いですが、主要な試合はしっかりとカバーされるでしょう。
外出先やスマートフォンで視聴したい場合は、インターネット配信が便利です。NHKプラスでは同時配信や見逃し配信が行われ、民放のオリンピック公式配信サイトである「TVer」でも、多くの種目がライブストリーミングされる予定です。詳しい放送スケジュールは大会直前に各局から発表されますので、公式サイトなどで最新のタイムテーブルをチェックしておくことをお勧めします。
まとめ|2026年の冬はミラノ・コルティナで熱いスノーボードを!
2026年1月20日に発表された日本代表19名は、まさに日本のスノーボードの歴史を象徴する最高のメンバーです。北京五輪の金メダル獲得によって高まった期待は、今回のミラノ・コルティナ大会でさらなる熱狂へと変わるでしょう。
平野歩夢選手の連覇、村瀬心椛選手の頂点への挑戦、そして三木つばき選手や竹内智香選手が挑むアルペンの壁。イタリア・リビーニョの地で、彼らがどのような輝きを見せてくれるのか。深夜の放送となる種目も多いですが、ぜひライブでその歴史的な瞬間を目撃してください。
日本が誇る最強のスノーボーダーたちの活躍を、日本中から熱い声援で後押ししましょう!








